結論から言うと、容量が違くても大丈夫です。
メーカー違いの混在も大丈夫です。
メモリ選びで間違えてはいけないのは、メモリの規格と何GBが最適か?ということだけです。
これだけ気を付けていれば問題ありません。
もう1つ大事なことは考えすぎない事です。
このサイトにたどり着いた方は、PCパーツ沼にはまりかけているかも!?
細かいことに囚われると、いつまでたっても終わらないので気を付けて!


メモリ選びの必須知識
- 何GBが良いか?
- 適合するメモリ規格は?
この記事では、上記の2点とPCパーツ沼から抜け出すQ&Aを紹介します。
メモリ容量の違うのものが混在しても大丈夫?
冒頭でも書きましたが、問題ないです。

4+8=12GBとしてちゃんと動作しています。↓↓
よくある勘違いで、4GB+8GBを挿すと、性能の低い方に足を引っ張られて4GB+4GBの性能しか発揮しない、という迷信がありますが全くそんなことはないです。
ご安心ください。
最適なメモリの選び方
最適なメモリ選びに必要な知識は
- 何GBのを買うか?
- 適合する規格は?
- 搭載可能な最大メモリ容量は?
この3点だけです。
2ステップに分けてご紹介します。
【必須】何GBが良い?(4GB・8GB・16GB~)
何GBが最適かはタスクマネージャーを見れば、一発でわかります。
・タスクマネージャーの見方
- Ctrl・Alt・Deleteを同時押し。
- タスクマネージャーをクリック。
- 詳細をクリック。
- パフォーマンスをクリック。
- メモリをクリック。
この画面が出てきましたか?
右上の数字が搭載メモリ。
左下の数字が使用メモリです。
この画像だと搭載メモリ4.0GB/使用メモリ4.2GBですね。
搭載メモリを使用量がオーバーしちゃってます。
これはヤバいです。
この状態だと画像を1枚開くのに20秒以上かかっていました。

使用メモリを搭載メモリの70%以内にする
使用量が搭載量の70%以内に納まるようにしましょう。
上の図だと、使用メモリが4.2GBですのでちょうど6GBが適正です。
注意
普段の使用状況を再現してから使用メモリ量を見ましょう!
普段のPC使用で、できるだけ負荷が高そうな状況での使用メモリを目安にします。
PCゲームや動画編集ソフト・ブラウザなどが高負荷です。
これをやらないと「なんだかゲームする時だけカクカクするなあ」となってしまいます。


【必須】適合規格と最大メモリ容量を調べる
PCによって対応するメモリ規格と搭載できる最大メモリ容量が決まっています。
これは簡単に調べられます。
調べ方
PCかマザーボードの製品名でグーグル検索。
検索すると下のようなページが出てくると思います。
上図では
- 対応規格:DDR3-1600/1333/1066
- 最大容量:16GB
とういのがわかります。
ここだけわかればOKです。
この規格名+欲しい容量でamazon等で検索しましょう。
例えば「DDR3 1600 8GB」という感じです。
メモリの商品名はやたらと長ったらしいですが、この規格と容量だけ見ておけばOKなんです。
商品名の例:PATRIOT パトリオットメモリー デスクトップ用メモリ Viper Elite シリーズ DDR4 2666MHz (PC4-21300) 4GB ブラック・グレーヒートシンク PVE48G266C6GY

PCの製品名もマザーボードの製品名もわからない場合
1、CPU-Zというフリーソフトで確認する方法。
使用PCのCPU・メモリ・グラフィックボード・マザーボードなどの詳細がわかるソフトです。
2、PCケースを開けて確認する方法。
マザーボードに製品名が書いてあったりなかったりします。

ケースを開けるのは怖いかもしれませんが、メモリを挿すときに開けなくちゃいけないので、空きスロットの確認も兼ねてやってみましょう。
別規格のメモリを2枚挿してもOKなの?
対応している規格内ならどんなメモリを挿してもOKです。
DDR3-1600/1333/1066対応PCなら
- DDR3-1600 + DDR3-1066
- DDR3-1333 + DDR3-1066
などのような組み合わせができます。
- ステップ1:タスクマネージャーで必要な容量を調べる
- ステップ2:製品名検索で対応規格と最大メモリを調べる
これだけ抑えておけば、メモリ選びで失敗しません。
メモリ選びのQ&A【PCパーツ沼脱出】
ここからはメモリ選びでよくある疑問点について答えていきます。
一番ハマりやすいのはデュアルチャネルのとこだ思うので、重点的に解説します。


8GB×1枚よりも、4GB×2枚の方が良いってホント??
どっちでもほとんど変わりません。
同規格・同容量のメモリを2枚挿すとデュアルチャネルという機能で、ちょっとだけ性能向上します。
ただし、体感でわかるほどではないようです。
デュアルチャネルについてはこの後に詳しく解説します。
今後もメモリー増設や交換するつもりなら、8GB×1枚をオススメします。
なぜなら、さらに8GB増設したくなった時に、8+8=16GBになるからです。
4GB×2だと1枚を捨てて、そこに8GBを挿すので、8+4=12GBになってしまいます。
デュアルチャネルとは?
デュアルチャネルとは同規格・同容量のメモリを2枚挿すことで、データ転送速度が高速化する技術のことです。
3枚や4枚使用するトリプルチャネルやクアッドチャネルもあります。
・デュアルチャネルの発動条件について
デュアルチャネルで動作させるためには制約があり、マザーボード上のチップセットがデュアルチャネルに対応しており、且つ対応するメモリの規格が同じである必要がある。その為、チップセットがデュアルチャネルに対応していなければ恩恵を受けることはできない。又、例えば容量が異なるメモリを、あるいは容量は同じだが転送速度の異なるメモリを2枚以上用いた場合でも、同期が取れずデュアルチャネルで動作することはできない。
wikipedia:デュアルチャネルより引用
まとめると「同規格・同容量」であることがデュアルチャネルの条件です。
例えば
- DDR3-1600 4GB×2枚
- DDR4-2666 8GB×2枚
のような組み合わせならデュアルチャネルになります。
・デュアルチャネルの発動に関係ないもの
メーカー
違うメーカーの物が混在していてもOKです。
・デュアルチャネルによる性能向上について
体感できるようなレベルではないようです。
デュアルチャンネルの性能メリットは体感できる程はないから、安定性を取るなら一枚刺しがおすすめ。でも俺はECCメモリしか使わないが。
DDR3 4GB×2枚組が7千円台に値下がりするも、直近の動きは上昇傾向 - http://t.co/pu552PbNmf
— yukio (@yukiosak1) 2015年2月26日
単純にメモリの総量を増やすのが必要なら全然問題ないっすよ〜デュアルチャネルで組んだ方が早いっすけど、そんなに体感できるわけでもないんで机を広げるって意味なら認識さえしてくれればオッケーだと思います🙆♀️
— kAi_kAi (@kAikAiGAMES1985) 2019年4月23日
傾向としては、高スペックPCで高負荷な使い方をすると恩恵を感じやすいようです。
オンラインゲームで100fps以上でないと我慢ならないとか、機械学習の演算をガンガン回したいとか、そういうヘビーユーザーでなければ気にしなくてよさそうですね。
デュアルチャネルのメリット・デメリット
- メリット:性能がちょっとだけ向上する。
- デメリット:メモリスロットを2枚使う。
まとめ
・8GBが欲しいのに、わざわざ4GB×2枚にするほどではない。
・スロットが2枚以上空いている、もしくはメモリを全とっかえするならデュアルチャネルにする。
メーカーが違いが混在しても大丈夫?
問題もありません。
かつてはメーカーの相性問題とかあったそうですが、DDR3になったあたりからはほとんどないようです。
迷ったら性能が安定している、売上げ上位3社から選ぶと安心です。
1位:Samsung(サムスン)
主な製品供給先:SanMax/G.Skill / Corsair (コルセア)/ TeamGroup / Kingston
2位:SK Hynix(ハイニックス)
主な製品供給先:SanMax/CFD/TeamGroup/Kingston/DREVO
3位:Micron(マイクロン)
主な製品供給先:SanMax/Crucial
売上データ参照元:DRAMeXchange
上記の3社でシェア約95%を占めているようです。
規格の違うメモリが混在しても大丈夫?
適合規格のメモリでしたら、どんな規格が混在してもOKです。
上図だと、DDR3-1600/1333/1066対応なので
- DDR3-1600 + DDR3-1333
- DDR3-1600 + DDR3-1066
- DDR3-1333 + DDR3-1066
の組み合わせができます。
ただし、「DDR4-3200 + DDR3-1600」などのようにDDR4とDDR3の混在はできません。
もっと詳しく
DDR3やDDR4の後に続く数字は周波数’(MHz)を表しています。
数字が大きいほど転送速度が高い、つまり性能が高いです。
ただし、わずかな性能差ですので、体感できるレベルではありません。
低電圧版(1.35V)と通常電圧版(1.5V)があるけどどっちがいいの?
同じ商品で、低電圧版と通常電圧版が販売しているケースがあります。
この場合は、低電圧版を買えばOKです。
低電圧版メモリは通常電圧でも低電圧でも動作するようにできています。
逆に通常電圧版メモリーは低電圧では動作しません。
なので両方ある場合は、低電圧版を買っておけば問題ありません。
ただ、ほとんどのマザーボードは両方動作しますので、どちらでも好きな方を買っていい、というのが正直なところです。
ごく稀に低電圧版にしか対応していないマザーボードがありますが、その場合は先ほどのようにPCかマザーボードの製品名でググればわかります。
デスクトップとノートPC用メモリは別?
別です。
amazonとかで検索するとごっちゃになって出てくるので、要注意です。
amazonのノートPCメモリは商品名に「ノートPC用」と書かれています。
デスクトップ用のは商品名に特に何も書いてないものがあります。

ヒートシンク?むき出しのメモリとカバー付きがあるけどどっちがいいの?
むき出しのメモリでいいです。
カバーはヒートシンクというもので、放熱装置のことです。
熱を逃がすことで、故障を防ぐのが目的です。
通常使用なら必要ありません。
↑ヒートシンク付きメモリ
↑普通のメモリ
オーバークロックをして高負荷・高温状態でPCを使用する方がヒートシンク付きを買います。
また、ヒートシンクがあると他のPCパーツと干渉して、取り付けられない可能性があるのでむき出しのメモリが安定です。
amazonでのメモリ検索方法
- 「メモリ 〇GB」で検索。
- 「メモリ規格・メモリ容量・カスタマーレビュー(星4以上)」で絞り込み。
- 安い順で並べ替え。
こうすると余計な商品が出てこなくて、だいぶ選びやすくなります。

デスクトップ用とノートPC用の両方がでてくるのでそこだけ注意です。
メモリの挿し方は向きに注意【画像あり】
掃除して、メモリの向き確認してから挿します。
カチッとロックがかかるまで押し込みます。


掃除して。
切り欠きが左右どちら寄りか確認。
メモリの切り欠きが来る位置を確認。
挿します。
赤で囲ったところがロックです。
ロックがかかるまでグッと押し込みます。
抜くときはロックを外してから抜きます。
最後に電源を入れて、タスクマネージャーでちゃんと認識されているか確認して終了です!
メモリー増やしたらどうなった?
4GB → 12GBに増量しました。
- 画像1枚開くのに20秒以上かかったのが、1秒になりました。
- ブラウザなどソフトの起動が少し早くなりました。
- PCゲームの動作が多少軽くなりました。(fpsが5~10くらい上昇)


まとめ
必須知識
- メモリ使用量の調べ方 → タスクマネージャー
- 対応規格 → PC or マザーボード製品名で検索
- 搭載可能な最大容量 → PC or マザーボード製品名で検索
メモリ選びはとりあえずこの3つだけ抑えておくと安心です。
1~2年でメモリはけっこう安くなります。
いま完璧な買い物ができたとしても、時間が経つともっと安い値段でより良い性能の物が買えてしまいます。
なのであまり深く考えすぎずにいきましょう。

